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遷延性咳嗽  05/17/24

3週間以上8週間未満続く咳を遷延性咳嗽、8週以上続く咳を慢性咳嗽といいます。
昼間や覚醒している時間帯よりも、むしろ夜間や就眠中に目立つ長引く咳の原因として、最も多いのは気管支喘息、咳喘息です。
ゼーゼー、ゼロゼロ、ヒューヒューといった呼吸音(喘鳴)がその度に繰り返されて経験されたり、皮膚が弱い、つまりアトピー体質がある場合には、喘息である可能性が高い。吸入薬をはじめとする喘息のお薬が明らかに有効ならば、ほぼ間違いない。
一方、聴診器で聞いても喘鳴がはっきり聞こえなかったり、喘息のお薬が今ひとつ効かない場合には、喘息ではなく、
「呼吸器感染症の後に続き、胸部レントゲン検査で肺炎などの異常所見を示さず、通常、時間はかかるが自然に良くなっていく咳」である「感染後咳嗽」です。
それを引き起こす原因微生物は、百日咳、肺炎マイコプラズマ、クラミドフィラ・ニューモニエ、ライノウイルス(風邪の中で最も多いもの)、RSウイルスが多いとされています。
ただし、遷延性咳嗽となった時点では、気道内の原因微生物は少なくなってしまっているので、綿棒や痰の検査によって、原因微生物を突き止めることは難しい。
そこで、診断は血液を使った抗体検査によって推測診断をすることになります。
感染後咳嗽には、実は特効薬はありません。抗生剤には、咳そのものを抑える効果は期待できません。