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小児の副鼻腔炎   05/08/24

米国小児科学会の診断基準
① 上気道炎に引き続き10日を超えて鼻漏(鼻腔から鼻汁が垂れてもみえる。鼻汁が膿性か漿液性かは関係ない)、または、日中に目立つ(湿性)咳嗽(夜間に悪化することがあってもよいが、喘息では夜間に咳が目立つのと対照的である)を認め、経過中に改善傾向がみられない場合。(咳や鼻が続いていても、少しずつでも良くなってきている場合は、副鼻腔炎ではない。)
② 上気道炎が一旦軽快した後、発熱、日中の咳嗽、鼻漏が増悪した場合。
③ 39℃以上の発熱と膿性鼻漏が3日以上持続した場合。

ウイルス性上気道炎の6〜7%に合併する。副鼻腔の一部(上顎洞と篩骨洞)は1歳半〜2歳で作られるため、2歳まではほとんどみられないし、0歳で副鼻腔炎と診断することはできない。4〜7歳でみられることが多い。30%に頭痛を合併する。