ある花粉に反応するようになると、それと交差反応する植物性食物を食べた時に、主に口の中や喉が痒くなる口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome,OAS)を起こすことがあります。胃に入って消化されると原因物質は消えるために、それ以上の症状を起こすことは少ないが、まれにアナフィラキシーを起こすこともあります。
花粉症の時期
①カバノキ科樹木(ハンノキ 1〜6月、オオバヤシャブシ 1~4月、北海道シラカンバ 3~5月)
②イネ科(カモガヤ、オオアワガエリ)1年中、特に4〜9月
③キク科ブタクサ 8〜11月
④キク科ヨモギ 8〜11月
⑤ヒノキ科スギ 2〜4月 (交差反応がありうるナス科のトマトアレルギーはきわめて稀)
花粉・食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome,PFAS)を見つけるために、血液検査に◯の項目を追加します。
バラ科・・・リンゴ、モモ、サクランボ、ナシ、アンズ、イチゴ、ウメ、アーモンド →①
マメ科・・・大豆、ピーナッツ、緑豆もやし →① ②
マタタビ科・・・キウイ →① ②
カバノキ科・・・ヘーゼルナッツ →①
ウリ科・・・メロン、スイカ、ズッキーニ、キュウリ →② ③
ナス科・・・トマト →②
ミカン科・・・オレンジ →②
バショウ科・・・バナナ →③
セリ科・・・セロリ、ニンジン、スパイス類(クミン、コリアンダー、フェンネル) →④
ウルシ科・・・マンゴー →④
(ブドウ科・・・ブドウ )
(アブラナ科・・・キャベツ)
(キク科・・・レタス )