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喘息だと思っていたら肺炎だったケースは結構多い   09/22/24

咳、ゼイゼイヒューヒューする喘鳴、痰、息苦しさ、胸痛は、気管支喘息を疑わせる症状です。
その上で、経験に裏付けられた注意深い聴診によって聞き分けられた混じり気のない喘鳴音は、気管支喘息の診断確率を高めます。
この場合には、吸入ステロイド剤がよく効いて、気管支喘息の診断と治療が一遍にできることが多い。
一方、よく聴いていると典型的な喘鳴音とは違う音が聴こえたり、ちゃんとした呼吸音が聴こえなかったりすることがあります。そんな場合は大抵、気管支喘息ではない病気が見つかります。ドキドキしながらレントゲンの結果を見ると、発熱のない肺炎が見つかることもあるし、その他の様々な肺の病気が見つかります。時には心臓の病気が原因だったりすることもあります。
逆に、咳喘息だと思って吸入ステロイドを使っていても治らない場合は、必ず他の病気を考えなければなりません。
ただし、8週間以上続く慢性咳嗽のうち5〜15%は、いまだに「原因不明かつ治療抵抗性慢性咳嗽」と報告されています。精密検査をしても咳の原因がはっきり判明しないことは実際には結構多く、よくわかってないことも多いです。

Cough hypersensitivity and chronic cough; nature reviews disease primers