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中南米でのデング熱感染者急増を受け、米国と欧州がデング熱サーベイランスを強化。06/07/24

WHOによると、世界のデング熱感染者数は過去5年間で大幅に増加し、2024年にはこれまでに760万人以上の感染者が報告され、そのうち16,000人が重症化し、3,000人以上が死亡している。アメリカ地域が最も大きな影響を受けており、今年の感染者数はすでに700万人を超え、2023年に記録した430万人を大きく上回っている。WHOは、デング熱の流行国の多くは、監視・報告体制が十分でないと警告している。
世界的な追跡調査を強化するため、WHOは新しいダッシュボードを立ち上げた。現在のところ、103カ国のデータがある。今年、ヨーロッパを除くすべての地域で、現地で発症した症例が報告されている。
東南アジアでは、インドネシアで急増が報告され、バングラデシュ、ネパール、タイでは2023年の同時期よりも症例数が増加傾向にある。西太平洋ではマレーシアとベトナムが最も影響を受けている。アフリカでは13カ国で感染が続いており、東地中海地域では脆弱な紛争地域でデング熱の発生が報告され続けている。
デング熱の急増には、循環する血清型の変化や気候変動などいくつかの要因がある。WHOによると、都市化や人口移動も一役買っているという。「少なくとも5カ国(バングラデシュ、インド、ミャンマー、ネパール、タイ)では現在モンスーンの季節が始まっており、ヤブ蚊の繁殖と生存に適した条件が整っている」とWHOは指摘している。

CIDRAP