中国南東部、福建省に住む52歳の女性がH5N6型鳥インフルエンザに感染し死亡した。 H5N6ヒト感染例はこの10年で90例目。
(現在、米大陸で哺乳類感染や米国でヒト感染が拡大している亜型や、昨年国内で哺乳類から検出されている亜型はH5N1型)
香港の健康保護センターによると、この女性の症状は4月13日に始まり、4月20日に入院、4月30日に死亡した。調査の結果、彼女は病気になる前に裏庭の家禽に接触していたことが判明した。
女性は福建省最大の都市である泉州市の出身で、人口は800万人を超える。
高病原性H5N6は、中国や他のアジア諸国の家禽の間で循環していることが知られているが、今のところ、ヒトの症例が報告されているのは中国とラオスだけである。ヒトへの感染例はまれで、ほとんどが家禽や家禽の飼育環境と接触した人に起こる。感染症はしばしば重症化し、死に至ることもある。
中国では2014年に最初のヒト感染例が報告されて以来、現在90例のH5N6感染例が報告されている。同国では1月中旬に最後の症例が報告された。