マンガ「アトピー性皮膚炎の薬の塗り方」
今年はすでにスギ花粉の飛散が本格化しているようです。秋のアトピー性皮膚炎増悪期が一段落しようかという時期ですが、花粉の飛散によってまた直に皮膚炎の悪化が懸念されます。
皮膚炎の塗り薬は、欠かさず、几帳面に塗り続けることがとても大切です。そして、皮膚の状態を良好に保ち続けるためには、塗る量が大切です。「ティッシュペーパーが全面にくっつくほど塗る」ことこそが、「保湿」するということです。それぐらいの量を塗れば、効き目が出るように処方されているわけであって、それより薄く塗るということは、効き目が発揮される量以下しか塗られていないということです。
経験に基づけば、16歳ぐらいまでは男女を問わず、自分だけでスキンケアがきちんとできている子は極めて稀だと感じています。なぜなら、思春期までは、自分を客観的に観ることができないからです。スキンケアについては、時々は親が見てあげて干渉するか、自分で通院させて病院で指導してもらうかして、第三者に指摘される必要があります。自立のためにスキンケアを任せっきりにされた小学生のアトピー性皮膚炎のコントロールが良好な例を見たことがありません。子供の精神発達段階を考慮すれば、スキンケアは少なくとも誰かが見てあげないとうまくいかないと思われます。何歳になっても自分の背中は自分では見えません。