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細気管支炎(特に3〜6ヶ月児)

細気管支炎は2歳未満、特に生後3〜6ヶ月に多い、気管支末端の細気管支領域の炎症性気道閉塞である。気道狭窄や閉塞は部分的狭窄と完全閉塞とが混在しているため、肺は過膨張と無気肺が混在することがある。気道抵抗が増加し、低酸素血症が増長する。
発症から2〜3日で呼吸不全に進展する危険性が高い。細菌性肺炎を合併することもある。
RSウイルス(50〜80%)、ライノウイルス(5〜25%)がその原因の多くを占める。
生後6ヶ月〜2歳未満で、喘鳴があり、気管支拡張薬の吸入が無効な場合や、生後6ヶ月未満で、喘鳴やラ音があるにも関わらず、胸部レントゲンで異常陰影がない場合に、診断される。
強い陥没呼吸、呼吸数70回/分以上、呻吟、無呼吸、酸素飽和度92%になることもあり、基本的に入院による呼吸管理が必要な病態と考えるべきである。