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パラインフルエンザウイルスの症状    06/20/25

パラインフルエンザウイルス 1型(HPIV-1)
教科書的には、好発年齢 6か月〜5歳(特に1〜3歳)、「犬吠様咳嗽」+嗄声+吸気性喘鳴が典型的、急性喉頭気管気管支炎(クループ症候群)の主な原因とされているが、成人の場合は、「声がでません(嗄声)」になる。秋(9〜11月)に流行することが多いといわれているが、春から初夏の今流行している。2年ごとにアウトブレイクが見られる傾向(周期性あり)。発熱・鼻汁・軽い咳で始まり、1〜2日以内にクループ症状(咽頭浮腫による呼吸音異常)へ進展。多くは3〜5日で改善。

パラインフルエンザウイルス 3型(HPIV-3)
生後6か月〜2歳(特に1歳未満)の細気管支炎や肺炎の主要原因、RSウイルスに次いで頻度が高い下気道感染症ウイルス。春〜初夏にかけて(4〜6月頃)に流行することが多い。初期症状は上気道症状(鼻汁、軽度の咳など)、数日後に細気管支炎・肺炎へ進展するケースあり。特に乳児で喘鳴や呼吸困難、陥没呼吸を呈するが、成人でも気管支炎や肺炎で入院の原因になる。高熱を伴うことがあり、持続性だったりする。

The Role of Human Parainfluenza Virus Infections in the Immunopathology of the Respiratory Tract; Current Allergy & Asthma Report

Parainfluenza Virus in the Hospitalized Adult; Clinical Infectious Diseases