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成人RSウイルスワクチン接種が推奨される対象者(CDC 最新版) 06/28/24

米国CDC(The Centers for Disease Control and Prevention)は、成人RSウイルスワクチン(アレックスビー®︎)接種が勧められる対象者の最新版を発表しました。接種による恩恵と極めて稀ではあるがギランバレー症候群という副反応の可能性を考慮した結果です。

①75歳以上全員 
②60歳以上74歳までの人のうち慢性の肺疾患や心臓疾患や進行した腎不全や臓器障害を有する糖尿病などRSウイルス感染によって重症化の可能性が高い人 
③老人ホームに住んでいる人

そして、(毎年ではなく)一生に一度だけの接種で良いとしています。

RSウイルスはインフルエンザと同じように肺炎を引き起こす呼吸器感染ウイルスです。RSウイルス感染症は成人の場合一般的に軽症ですが、特に基礎疾患がある場合、肺炎による入院の原因になることがあります。インフルエンザと同程度の伝染力があり、死亡率はそれと同程度かやや高い可能性があります。

成人RSウイルスワクチン(アレックスビー®︎)の、60歳以上の成人へのRSウイルスによる下気道疾患発症に対する有効性は82.5%、特に慢性閉塞性肺疾患、喘息、慢性呼吸器/肺疾患、糖尿病、慢性心不全、進行した肝疾患または腎疾患のある成人に対する有効性は94.6%でした。
RSウイルスについて

接種前説明書  問診票